子どもの頃、私は父がどんな仕事をしているのか知りませんでした。友達のメアリーのお父さんは医者で病人を治していました。エリックのお父さんは消防士で火事が起きたら消火していました。マルセルの父親はシェフで街の人なら誰でも彼の腕前を知っていました。

しかし私の父は生命保険の営業をしていたのですが、父が具体的にどんな仕事をしているのか分かっていませんでした。

父の職業をめぐる謎はありましたが、父は放課後の野球やサッカーの試合を必ず応援しに来てくれました。しょっちゅう公園にも連れて行ってくれました。平日の日中のイベントでも父はいつも観客席にいてくれました。

子どもが親を必要とするときにいつでもそばにいてやれる職業はどんなものですか。我々の職業です！本当です！

両親が子どもの成功を後から話で聞くのではなく、間近で見られるのはどんな職業ですか。我々の職業です！本当です！

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父は子どもだった私たちを連れて世界中を旅行し、イギリスやフランス、スペインやイタリア、イスラエル、メキシコ、カナダ、ドイツ、オーストリア、スイスなど多くの国々を見せてくれました。父は保険の営業をしていて、母は旅行代理店に勤めていました。私は父が家族を養うのにどんな仕事をしているか分かっていませんでしたが、我が家は旅行好きで、また旅行をする時間や経済的な余裕がありました。

家族で旅行を存分に楽しめるのはどんな職業ですか。我々の職業です！

父は地域社会のボランティアを熱心にしていました。NAIFAでもSFP（訳注：金融サービス専門家協会）でもMDRTでも活躍していました。私は子どもから思春期まで、父の仕事を理解していませんでしたが、父が様々な分野でリーダーであることは感じていました。父はホール・パーソン・コンセプトを実践していました。

あらゆる分野でリーダーを務めることが可能なのはどんな職業ですか。我々の職業です！

私は生命保険を販売する父の元で育って幸せでした。父がこの職業を選んだおかげで私たち家族はもちろん、クライアントやコミュニティ、業界もより繁栄できました。

私が大学の冬休みで帰省していた冬のある朝、私は父の仕事に納得する事件が起こりました。その日の朝5時に電話が鳴りました。こんな時間にかかってくる電話はよくない知らせです。父の親友の奥さんからの電話でした。

彼女の夫が、3人の息子を残して心臓発作で亡くなった知らせでした。

家族や友人全員が集まって、未亡人になった彼女と3人の息子さんを慰めました。こんな状況で何を言えば良いのか、だれも言葉が見つかりませんでした。残された10歳の三男が沈黙を破り、母親に自分たちはこの家に住むことができるのか尋ねました。

この時、父が泣き始めました。

父は少年に答えることができました。「大丈夫。君たち家族はこの家に住み続けられます」と。父と故人は親友以上の関係だったので、答えを知っていたのです。なぜならば父は亡くなった親友の生命保険を預かっていました。父が仕事でしたことが少年の質問への答えになっていたのです。

少年の質問に対する答えは、我々全員が仕事でしていることです。

我々の職業は大事です。我々がしなければ誰がするのですか。

見込客の中には「必要ありません」「お金がありません」「時間がありません」と断る方がいます。私はそう言われたら、これだけは申し上げています。「私が提案しているのは、お客さま、あなたが愛する人を守るためです」皆さんの地元で暮らす少年少女全員を守るのは我々の責任です。

私は子どものころ、父がどんな仕事をしているのか理解していませんでしたが、父のように家族やクライアント、コミュニティに寄り添える職業に就きたいと思っていました。そして何よりも人々の人生をより良くしたいと願っていました。幸運なことに、父から私の希望に叶う完璧な職業を教わりました。お父さんありがとう。私の行動や成果、27年間MDRT会員を継続していることを父が誇りに思っていることを願っています。

医師や消防士といった専門職を説明することは簡単だとしても、父のそして我々の職業を超える職業はありません。

Brad Elman, CLU, ChSNC は16回のコート・オブ・ザ・テーブルと１回のトップ・オブ・ザ・テーブルを含め、27年間MDRT会員。これまでに2013年のメイン・プラットフォーム、を含め7回アニュアル・ミーティングで講演をし、DVPの経験が3回ある。Elmanは消費者の金融に関する情報提供をメディアに求められる事が多く、ベイエリアのNBCニュースにゲストとしてよく登場する。